魚が弱いと書いて、鰯。
読んで字のごとく、弱い魚のためあらゆる魚の餌となります。
また、痛みやすく少し臭みがあり、食べる事を考えると両手を挙げて歓迎される魚ではありません。
古き諺においても「鰯、七度洗えば鯛の味」等あるように、七回洗って初めて臭みが取れる魚と認識されています。
しかし、イワシが釣れるということは、イワシを餌にしている、さらに大きな魚が近くに居るということ。
大阪湾の釣りで大人気の太刀魚なんかも、イワシが大好物です。
太刀魚の餌としてはどじょうと並ぶ最強の餌だと思っていますので、本日はそんなイワシに焦点を当ててみたいと思います。
太刀魚のノーシンカー仕掛けについてはこちらで解説しています。
【爆釣DIY】太刀魚にノーシンカー(錘なし)仕掛け!喰い渋りに効果大!おかっぱり特攻仕掛けの自作方法を解説します!私の一番好きな釣りは太刀魚釣りかもしれません。 激しいアタリに綺麗な魚体。 釣り上げた時の虹色のようななんとも言えない美しさは癖になります。5年位前までは、関西(大阪湾)で簡単に太刀魚が釣れていましたが、体感では年々釣れなくなってきています...
この記事では、おかっぱりから狙う鰯の釣り方や美味しく食べる方法について解説しています。
そういえば鰯の釣り方って、あまり記事がありませんね(^_^;)))
日中に鰯を釣って餌にするのがベスト
鰯は基本的には回遊魚です。
気温が暖かくなってくると、たくさんの群れを作り、日本列島沿岸にやってきます。
身も蓋もない事をまずはじめに書きますが、鰯を狙う場合、1番大切なことは鰯の回遊があることです。
シーズンになれば、港や湾内でも簡単に釣れますが、元々場所に居着く魚ではありませんので、群れの回遊がなければどんなに良い仕掛けでも釣れません。
しかし、安心してください。
漁獲量は年々減少傾向ですが、シーズンになればだいたいどこの港でも回ってきます。
3月後半には港からキラキラした群れが見えることが増えます。
朝夕マズメ時を狙えば釣れる確率もあがるでしょう。
確保した鰯を餌にして、夜釣りで太刀魚を狙えます。
鰯を狙って釣るのは難しい
鰯のみを狙って釣るのは難しいです。
と、言いますのも、鰯の回遊層はアジやサバと同じですので鰯のみを狙って釣るのは難しいと言えます。
また、サバなんかは鰯も補食しますので、サバの群れが沸いているなら鰯と出会う確率は少なくなります。
しかし、上記でも解説しているように、鰯は群れで回遊しています。
きちんと群れの回遊ポイントを押さえることが出きれば、鰯をたくさん狙えます。
太陽が昇っている日中でも釣ることができますので、ファミリーフィッシングで狙うのもオススメです(^-^)v
鰯狙いのサビキにコマセは不要?
基本的に鰯を狙うのはサビキ仕掛けです。
簡単なノーシンカーの浮き釣りでも釣れますが、餌として鰯を活用することを考えているのであれば、1度に複数を釣れるサビキ仕掛けがベストでしょう。
群れが回ってきており、活性が高い場合ですとコマセは不要です。
一度試してみてください。
コマセを入れていないサビキ仕掛けを、海に投入して上下させます。
不思議と、サビキのスキンに釣られて鰯が喰ってきます。
餌もないのに不思議なものです…
しかし、鰯は小さなアジング用のメタルジグにも喰ってきたと言う人もいますので、案外積極的に補食するタイプの魚なのかもしれませんね(^_^;)))
鰯に限らず、サビキ仕掛けでたくさん釣るポイントは、下の記事で詳しく解説しています。
他の魚を狙う時にも応用できますので、是非1度ご覧になってくださいね(^-^)v
昼間使った鰯で夜に太刀魚を狙う
もちろん太刀魚以外も狙えます。
ヒラメ、マゴチなんかの底物から、サゴシ、ハマチなんかの上物までなんでもござれの最強の餌です。
喰いの良さは確実にアジ以上です。
泳がせ釣りにおける最強に釣れる餌と言っても過言ではないでしょう。
しかし、生命力が弱く、素手で掴まないなど、活かしておくのが大変です。
ブクブククーラーも良いですが、こういったバケツがあると色々使えて大変便利です。
釣りをするにあたってこういったバケツはマストなアイテムです。
もし購入するなら、このような網で蓋ができるバケツにしましょう。
蓋を閉めて海中に落としておけば、鰯を新鮮なまま保存出来ます。
少し話が脱線してしまいましたが、太刀魚釣りにおける最強の餌はイワシです。
活どじょうも良い線までいきますが、どじょうを餌にする場合は、ほぼテンヤに限られますので、泳がせや複数針のノーシンカー仕掛けなどで対応できるイワシに軍配が上がります。
また、鰯が餌なら外道も美味しい魚が釣れます。
アタリもたくさん見込めますので、釣りに飽きることはなくなるでしょう。
釣った鰯が余ったらオイルサーディン
迷うことなくオイルサーディンです。
我が家では、鰯を釣ったら(無理やり余らせて)間違いなくオイルサーディンを作ります。
マルメイワシのオイルサーディンのレシピ
とても簡単です。
まずは頭を落とし、内臓を取ります。
※絵の赤い線の部分に包丁を入れ、背骨を断ち、頭をひねりながら魚の身体と水平に引き抜くと、内臓も簡単に取れます。
そのまま内臓が入っていた部分を指でしっかりと洗い、水気を切ります。
小さめのフライパンにオリーブオイルをたっぷり入れ、ニンニク1粒をスライスしたもの、鷹の爪、ローリエを入れて弱火で1時間煮込みます。
粗熱を取って冷蔵庫に入れておくと、日持ちするオイルサーディンの完成です。
このオイルサーディンが美味しすぎるので、太刀魚の餌としてイワシを釣ってもある程度は持って帰る用にあらかじめ締めておきます。
食べなければ塩締めをしてヒラメの餌に
余ったイワシを、キッチンペーパーを敷いたバットの上に並べ、たっぷり塩を振りかけます。
そのまま冷蔵庫で1時間程寝かせると、水分が出ますので、水分を拭き取ったら冷凍します。
ヒラメやマゴチ狙いに使える塩締めイワシの完成です。
餌持ちも良く、喰いも良いのでブッコミ釣りにおける大物狙いの餌として有用です。
フィッシュイーターであれば、魚種を問わず釣果が期待できます。
塩締めイワシを使うぶっこみ釣り
道糸にリーダーを結び針を直結します。
鰯の目を通して針を掛けたら、そのままぶん投げるだけ。
あえてオモリを使用せず、イワシそのものの重量でぶっ飛んで行くので、イワシミサイルなんて呼ばれたりもします。
そのままリトリーブして、ルアーのように使うことも出来ます(^-^)v
夜釣りなんかで置き竿にする場合は、中通しオモリを使用したほうが潮に流されすぎずに良いでしょう。
色々なメーカーがイワシモデルのルアーを発売していることからも、その潜在能力の高さが読み取れます。
ただし、身が弱いので、フルキャストは厳禁です。
それこそミサイルのように、針から外れたイワシだけがぶっ飛んでいってしまいますので…。
匂いで敬遠する方も多いかと思いますが、イワシのもつポテンシャルは最強と言っても過言ではありませんので、是非一度試してみてくださいね(^-^)v
他にも太刀魚関連や餌に関する記事がたくさんありますので、読んでみて頂ければ幸いです。