【泳がせ百科】防波堤からの泳がせ釣り(呑ませ釣り)で使える餌11選と、その餌で釣れる魚のまとめ。泳がせ釣りを徹底的に解説します!

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釣り

どちらかと言えば少しマイナーな釣り方である泳がせ釣り。関西では呑ませ釣り(飲ませ釣り)とも言います。

基本的には現地調達した小魚を生きたまま餌として使用するため、実際に挑戦するのは少しハードルが高いかもしれません。

最近は、餌屋さんでも呑ませ用の活アジなんかも販売していますが、専用のエアーポンプ付きのブクブククーラーが必要だったりと、少し面倒です。

しかし、泳がせ釣りのポテンシャルは目を見張るものがあります。

現地で実際に魚が食べているベイトフィッシュを餌として使用するため、何よりも理に叶った釣りです。

しかも、釣れる魚は漏れなくフィッシュイーター。

大きくて美味しい魚が多いです。

泳がせ釣りは、まさしくマッチザベイト。食物連鎖を目の前で感じることが出来るので、自然の勉強にも良いかもしれません。

子供がサビキをしている横で、サビキで釣れた小魚でも餌にして、是非、泳がせ釣りをしてみませんか?(*^^*)

ダチョウはん
ダチョウはん
魚が魚を食べるんやな~

と、鳥は鳥を食べるの…?
Mnn
Mnn
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餌となる魚とその魚で釣れる魚

魚という文字を書きすぎてゲシュタルト崩壊しそうですが…

防波堤で使える泳がせ釣りについて、ベイトフィッシュを確保する方法とそれを餌にして釣れる魚を、私自身の経験から、それぞれ5点満点の評価でまとめています。

アジ(総合評価4.5点)

  • 釣果期待度 =★★★★☆
  • 入手しやすさ=★★★★★
  • 仕掛け   =ウキ、エレベーター、足元
  • 対象魚種  =メジロ、カンパチ、サゴシ、スズキ、タチウオ、アオリイカなど

餌屋さんで簡単に手に入りますし、回遊があればサビキでもたくさん釣れます。

基本的には表層付近を泳ぐ青物に効果抜群です。

秋のタチウオシーズンにキビナゴに反応しないタチウオがアジには反応するということもよくあります。

また他の小魚よりも、比較的生命力が強く、投げて釣ることも可能です。

口掛けにして活アジをルアーのように使う方もいます。

極めてハイパフォーマンスの活餌になりますので、始めて呑ませ釣りをする場合はアジを使用すると良いでしょう。

サバ(総合評価3点)

  • 釣果期待度 =★★★☆☆
  • 入手しやすさ=★★☆☆☆
  • 仕掛け   =ウキ、足元
  • 対象魚種  =サゴシ、スズキ、タチウオ、チヌなど

サバも比較的簡単に手に入りますが、良く釣れるサイズですと、餌としては少し大きいです。

また、サバは弱りやすいため、餌にしている途中で死んでいる事がよくあります。

そうなると、エイなどが食べてくる確率が高くなります。(私はサバを使うとエイが釣れることがかなり多いです…)

サバを活餌として使用する時には、弱らないように心掛けることが大切です。

また、遊泳力がとても強いため、油断しているとすぐどこかに泳いで行きますので、他の釣り人が多い場合はオマツリに気を付けましょう。

足元にぽちゃんと落とすと、スズキやチヌが喰ってきます。

弱りやすい点、ノマセの餌として使いやすいサイズが釣れにくいことから入手しやすさは星2としています。

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イワシ(総合評価4点)

  • 釣果期待度 =★★★★★
  • 入手しやすさ=★★★☆☆
  • 仕掛け   =ウキ、エレベーター
  • 対象魚種  =メジロ、カンパチ、サゴシ、スズキ、タチウオ、ヒラメ、アコウなど

呑ませの餌としては最優秀。

食い込み抜群で、魚がいれば100%釣れると言っても過言ではないでしょう。

魚にとって最高に美味しい餌なんだと思います。

難点は漢字(鰯=魚が弱いと書いてイワシ)を読んで字の如し、非常に弱いこと。

どの餌でも基本的なことですが、魚に触れる前に手を海水にひたしてある程度冷やしておくことが非常に重要です。

サビキでも群れにあたれば大量に釣れるので、入手はしやすいですが、餌の弱りやすさを考えて入手しやすさは星3としています。

釣果だけを考えた場合、ダントツで最強の活き餌と考えても良いでしょう。

エレベーター仕掛けでヒラメを釣るのが楽しくてオススメです(^^ゞ

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スズメダイ(総合評価2.5点)

  • 釣果期待度 =★☆☆☆☆
  • 入手しやすさ=★★★★☆
  • 仕掛け   =ウキ、エレベーター、足元
  • 対象魚種  =スズキなど

少し寒くなってくると、スズメダイがよく釣れます。

硬い小骨が多く、お持ち帰りする人は少ないかもしれません。(夏のスズメダイは美味しいらしいですが)

エサ取りの筆頭候補にあがるスズメダイは、サビキなんかで簡単に釣れます。コマセを撒いて海を覗き込んだら、コマセに釣られて浮いてくるのはだいたいスズメダイです。

私自身はスズメダイをノマセの餌として魚が釣れた経験がありませんが、聞くところによるとスズキなんかが釣れるようです。

スズキはルアーフィッシングの対象魚としても人気のため、視覚的な動きに反応するんでしょう。

個人的には泳がせの餌としての評価はかなり低いです。

ベラ(総合評価3点)

  • 釣果期待度 =★★☆☆☆
  • 入手しやすさ=★★★★☆
  • 仕掛け   =ウキ、エレベーター
  • 対象魚種  =ガシラ、ヒラメ、アオリイカなど

夏に投げ釣りしていると適度に釣れるのがベラです。

私はベラのお刺身が磯臭くてけっこう好きなんですが、家族には不評です。

そんなベラも泳がせの餌になります。

実際に釣ったことがあるのが、ガシラ、アオリイカ。

ガシラはまさかでした。

餌よりふた回りほど大きいガシラが針掛かりしており、驚いたものです。

ベラを昼間釣って活かしておき、夜釣りのアオリイカの活き餌によく効きます。

アオリイカのベラ泳がせを教えて頂いた友人によると、ベラは通常夜は隠れて寝る魚なので、あえて泳がせの餌として夜に使用することでアオリイカに抜群だとのことです。

実際、私もイカに効くことを体感してますので、イカ釣りに行く前は、活餌として、ベラを狙いに行くこともあります。

根に潜りやすいので、砂地で使用するのが良いでしょう。

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イサキ(総合評価3.5点)

  • 釣果期待度 =★★★★☆
  • 入手しやすさ=★★★☆☆
  • 仕掛け   =エレベーター、足元
  • 対象魚種  =メジロ、カンパチ、サゴシ、スズキ、ヒラメなど

イサキの子供はウリ坊と呼ばれ、イノシシのように身体に対して水平の模様が入っていることから、そう呼ばれるみたいです。

イワシなんかと比較して扱いやすく、魚も掛かりやすいです。

大阪湾では最近あまり釣れませんが、スズキや青物にとても効果的で、餌としては非常に優秀です。

しかし、壁や障害物の近くを泳ぎたがる習性が強いため、自由に泳がすウキを使用したノマセにはあまり向いてません。

うりぼうがたくさん沸いているようならば、近くにいる魚もうりぼうを餌にしている可能性が高いです。

コノシロ(総合評価3点)

  • 釣果期待度 =★★★☆☆
  • 入手しやすさ=★★★☆☆
  • 仕掛け   =ウキ、エレベーター、足元
  • 対象魚種  =メジロ、カンパチ、サゴシ、スズキ、タチウオなど

サビキ釣りでよく釣れます。

独特の模様、発色の良さから餌としては大変優秀で、特に船からのタチウオゲームなんかではコノシロの切り身がメインで使用されることも。

ただし、実際釣れてくるのは大きいサイズがほとんどで、なかなか付け餌に適したサイズが釣れません。

私も実際にコノシロの泳がせでスズキを釣ったことがあります。

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キス(総合評価3.5点)

  • 釣果期待度 =★★★★☆
  • 入手しやすさ=★★★☆☆
  • 仕掛け   =エレベーター
  • 対象魚種  =マゴチ、ヒラメ、アコウなど

投げ釣りやちょい投げなんかで釣れます。

砂地、河口付近であれば比較的釣りやすく、数も釣れることから入手はしやすいです。

ただし、手で触ると鱗が剥がれやすく弱りやすいため、扱いには注意が必要です。

底にいる魚ですので、底物が釣れます。

夏のヒラメの特効餌となります。

10㎝前後のサイズが使いやすいでしょう。

しかし、キスそのものを食べてもとても美味しいので、活餌にするのは勇気が必要です(^_^;)))

大葉梅巻き天ぷらにしたら最高です!

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ガッチョ(総合評価3点)

  • 釣果期待度 =★★★☆☆
  • 入手しやすさ=★★★☆☆
  • 仕掛け   =エレベーター、ぶっこみ
  • 対象魚種  =マゴチ、ヒラメ、アコウなど

ちょい投げやキス釣りをしているとよく釣れる魚です。平たい身体にヌルヌルした体表。鋭い背鰭がある魚です。

一般的にはメゴチと呼ばれ、天ぷらなどにするととても美味しい魚です。

また、ガッチョは生命力も比較的強いため、活餌としても使用しやすいでしょう。

針に付ける時には、上述の鋭いヒレに注意してください。

キス同様、底物ですので、底にいる魚が釣れますが、キスよりは餌として一段階劣る印象です。

ただし、マゴチ狙いの場合はガッチョのほうが釣れる!という釣り人も多いです。

ハゼ(総合評価3点)

  • 釣果期待度 =★★★☆☆
  • 入手しやすさ=★★★☆☆
  • 仕掛け   =エレベーター、ぶっこみ
  • 対象魚種  =マゴチ、ヒラメなど

江戸の風物詩でもあるハゼ。

天ぷらなんかがとても美味しい魚です。

河口付近のちょい投げで簡単に数を釣ることが出来ます。

マゴチに効果的ですが、キスと比べてハゼは泳ぎまわりません。

針付けしても大人しいので使いやすいのですが、喰いは今一歩及ばずです。

ハゼを付け餌にするなら、ぶっこみで底ベタを泳がせるのが良いでしょう。

チャリコ(総合評価2.5点)

  • 釣果期待度 =★★☆☆☆
  • 入手しやすさ=★★★☆☆
  • 仕掛け   =エレベーター、ぶっこみ
  • 対象魚種  =アオリイカ、ヒラメなど

真鯛の子どものことをチャリコと言います。

堤防の足元なんかでよく釣れます。

手のひら以下位のサイズなら、泳がせ釣りの餌になります。

かなり生命力が強く、餌持ちに優れています。

アオリイカ狙いの泳がせなんかで使用されることが多いです。

私は大きくなってから釣りたいので、基本的にはリリースしますが。笑

泳がせ釣りで狙う魚についてまとめ

今回は、泳がせ釣りで狙う魚、餌となる魚をまとめました。

多種多様な魚種がいて、こちらでは紹介しきれないほどです。

魚は、私たちが思ってるよりも魚を食べています。

弱肉強食の自然界ですから、当たり前の行為なのでしょう。

少し持ち帰るには小さいかな?ってサイズの魚が釣れた場合は、是非泳がせ釣りを検討してみてください。

思わぬ魚が餌になることがありますよ!

次の記事では泳がせ釣りの仕掛けや、餌の付け方なんかを解説しますね(^^ゞ
Mnn
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【泳がせ百科】防波堤からの泳がせ釣り(呑ませ釣り)の基本的な仕掛けや活餌の付け方のまとめ。泳がせ釣りを徹底的に解説します!
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Mnn
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