私の一番好きな釣りは太刀魚釣りかもしれません。
激しいアタリに綺麗な魚体。
釣り上げた時の虹色のようななんとも言えない美しさは癖になります。
5年位前までは、関西(大阪湾)で簡単に太刀魚が釣れていましたが、体感では年々釣れなくなってきています。
あの手この手で、場所もあちらこちら、(家庭を犠牲にしながら)夜毎釣りに出かけても、ボウズという日が増えてきた気がします…。
お土産も持って帰れなかった時に家に帰る辛さと言えば筆舌に尽くしがたいものが…。
ですが、減っていく太刀魚の数に反比例するように、明らかに釣り人は増えてます。手軽なルアーやワームで狙えるようになったからでしょうか。
「周りが釣れていなくても自分だけは釣りたい!」
「人より多く釣りたい!」
この記事はそんなあなたにオススメです。
だって太刀魚は美味しいですもんね(^-^)v
※この記事は以下の記事の派生です。
では、個人的な体感では、最強の太刀魚の釣り方をご紹介します。
太刀魚にはノーシンカー釣法が効果的
ノーシンカー釣法とは、シンカー(オモリ)を使用しない釣り方です。
シンプルイズザベスト!の名の通り、太刀魚が喰い渋っている日でも餌の潮馴染みが良く、波に揺られてエサが自然に動くので、太刀魚にあまり警戒心を抱かせず、アタリが多い傾向があります。
自然の潮の流れに対して、不自然な動きをする錘(オモリ)やウキが付いていないので、太刀魚も餌に対して違和感を抱かないんでしょう。
反面、糸に錘の重さによる張りが出ないので、竿先への糸絡みや、アタリを把握できない等のリスクなどはあります。
常にラインの状況把握が必要な釣り方です。
一定のタナを決めずに仕掛けを投入する釣り方ですので、沈め釣りや探り釣りとも言われ、玄人好みの釣り方のイメージですが、最近は人気YouTuberの釣りドラさんの動画により、広く認知されるようになりました。
最近は私の回りでは、「釣りドラ仕掛け」と呼ぶ人が多いです。
シンプルな仕掛け故にチャレンジするのは簡単ですが、思ったよりも奥が深い釣り方です。
ノーシンカー仕掛けの作り方
仕掛けそのものはとてつもなくシンプルなので、簡単に自作できます。
私の場合、道糸にケミホタルを付けてスナップサルカンを結束。
その先はワイヤー、針、のみです。
太刀魚のアタリが複数回あったり、噛み付く場所が悪かったりすると、ワイヤーがキンク(よれたり、折り目がついたりすること)します。
キンクしたワイヤーにはどうしても動きに不自然さが出てしまい、太刀魚の食いが極端に悪くなるので、手返し重視のためにスナップサルカンを結束するようにしています。
すなわち、ワイヤー、針は事前に仕掛けとして作ってセットにし、そのセットを複数個、釣行前に準備しておきます。
何事も事前準備が大切ですね(*^^*)
市販の太刀魚用ワイヤー仕掛けセットを上記のスナップサルカンに接続するだけでも、簡単にノーシンカー仕掛けは作れます。
しかし、上述していますように、太刀魚釣りにワイヤーのキンクは厳禁です。
こまめに仕掛けを付け替える事が釣果アップにつながりますので、仕掛けを自作したほうがより経済的です。
仕掛けは簡単にdiy出来ます!
用意するものは僅かです。
ワイヤーと針は買う必要がありますが、ニッパーは最悪ハサミでも代用できます。
- ワイヤー
- 管付チヌ針 or トリプルフック
- ニッパー
以上です!本来ワイヤーを結ぶ際には、スリーブ(金属製の留め具)を使用しますが、そのスリーブをかしめるためのハンドプレッサーなんて一般家庭にはなかなかありません。ですので、今回は八の字結びと固結びのみで対応します。
(↑コチラが今回使用した太さのワイヤーハリスです)
- ワイヤーを必要な長さ取ります(だいたい上腕の長さくらい)
- スナップサルカンに接続する部分を作成します。
- 針を結びます
2の部分の詳細を説明しますと、ワイヤーを折り返して八の字結びで輪っかを作ります。
この写真の上のほうの輪っかになっている部分にスナップサルカンを接続します。大きさはだいたいでOKです。
得てして、きっちり作るよりもだいたいで作ったほうが結果が良かったりするもんです。笑
(ブログの記事も時間をかけてじっくり書いた記事よりも、ふわっと適当に書いてる記事のほうが人気だったりします…(´;ω;`)シクシク)
次に管付チヌ針を結びます。
今回は縦2点針仕掛けにしてみます。
写真の上の部分が、縦2点の上部になります。
ここは簡単に固結び。穴を作りその中に再度ワイヤーわ通すだけです。
写真の下の部分左側が、縦2点の下部です。
こちらも固結びですが、穴に糸を2回通してます。(少しでも強度があがると考えてます)
そして余分な部分をニッパーでカットします。
完成です!超簡単!
道糸側の針(写真左側の針)にキビナゴの目を通し、先側の針(写真右側の針)をキビナゴの背骨部分に刺して使います。
ただし、ワイヤーをカットした部分は非常に鋭くなっていますので、怪我をしないように注意してください。
他にも
水平2本針パターンやトリプルフック3連パターンなど…
※水平針はキャストの時にエサが若干取れやすいです。
写真右側のものがかの有名な「釣りドラ仕掛け」です。
YouTubeの動画でも爆釣されてます!
釣りドラ仕掛けを簡単な説明しますと、だいたい3つ~4つのトリプルフックに全て固結びで接続しておられます。
おそらくですが、道糸への接続部分は上述している八の字結びになると思います。
ちなみに、釣りドラさんはいつもリーダーなしで道糸のpeラインをワイヤーに直結されています。
すごく適当に仕掛けを準備しているように見えるのに、あんなに釣りが上手なのはほんとにすごいと思います。
どの仕掛けも、簡単に作れて安く上がるので、是非皆さん自作してみてくださいね(^-^)v
ノーシンカー仕掛けのメリットとデメリット
釣れる!安い!簡単!と良いところばかり書いてますが、いったん落ち着いてメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。
オモリ(錘)を使用しないメリット
やはり他を寄せ付けないレベルの喰いの良さでしょう。
餌が自然に潮に漂い、海面から海底まですべてのタナをゆっくりと誘えます。
また、不自然な物(ウキやオモリ)が一切ないので、タチウオが餌を咥えた時に違和感なくしっかりと食い込みます。
誘い方としては、すべてのタナをテンションフォール(糸を張った状態で落としていく)、底付近に着いたら竿でシャクってまた落とすことを繰り返します。
また、特定のタナをゆっくりゆっくりだだ巻きすることも効果的です。
ルアーのように使用するイメージです。
着水してすぐに喰ってくることも多いです!
表層付近をだだ巻きしてこれば、サゴシやサバなんかがよく釣れます。
※経験上、サゴシは水平2本針がよく釣れます。
しかし、ノーシンカー仕掛けのすべてのメリットは喰いの良さに集約されます。
まわりで誰も釣れてない時でも、この仕掛けなら釣れる!みたいな事がよくあります。
太刀魚は美味しいから大歓迎!!
オモリ(重り)を使用しないデメリット
良いところばかりにも見えますが、デメリットもたくさんあります。
- 飛距離が出ない
- 仕掛けの位置を視認できない
- エサ取りに弱い
ざっとこんな所でしょうか…
まず、ウキもオモリも使用しないので、仕掛けに重さがありません。
沖に群れが停滞していて、遠投が必要な場合は話にならない事もあります。
軽い=飛ばない。なかなか喰わせやすさと飛距離は両立できませんね…(;´д`)
次に、仕掛けの位置を視認し辛いことがあげられます。
太刀魚釣りはだいたい夕方から翌朝の時間帯に行われますので、日が出てる時間の方が少ないんです。
特に夜釣りとなると自分の仕掛けが何処にあるかを確認することは非常に重要です。
同じようにウキを使わない釣りはありますが、テンヤでもワインドでも、すべて糸を張った状態で使用します。
完全に潮に乗せて仕掛けを流すこの釣りでは、自分の仕掛けが目視出来ませんので、オマツリには要注意です。
オマツリしちゃってばかりでほんとにごめんなさい…
自分の仕掛けがどういう風に流れていて、糸がどれくらい出ているかをイメージすることが大切です。
ラインメンディング(道糸を上手に操作すること)の技術が問われますね(;゚д゚)
最後に、エサ取りに弱い部分なんですが、これまたゆっくり表層から底までエサを沈めていく特性から、回遊しているサバなんかの群れに当たると、ほぼ間違いなくエサを取られます。
本命のタナまで探れないので、結果的に太刀魚が釣れずサバばっかり…なんてこともあります。
メリットも大きいけれど、デメリットも多いので、そこをよく理解して仕掛けを使うことが大切です。
エサ取りが多い時に、餌を底まで沈めるための太刀魚用ダウンショットリグも簡単に自作出来ますので、以下の記事を参考にしてみてください(^-^)v
ノーシンカー仕掛けのまとめ
- ノーシンカーは最強の仕掛け
- Diyも簡単にできます
- デメリットも多い
- 飛距離、視認性、エサ取りへの弱さ
太刀魚の喰いが渋い時なんかには抜群の効果があります。
また、余計な物を一切付けない仕掛けで釣りをすることで、道糸の状態を感覚で掴めるようになります。
こういった技術は、必ず他の釣りに活きてきますので、是非試してみてくださいね!
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